いままで、素晴らしい絶景を前に美味そうにフーッといっている人がいても、美味い酒を飲みながらハーといっている人がいても、ひと仕事のあとにプハーといっている人がいても、いつまで、そんなもん吸ってんだか…と内心アホかと思っていたわけなのですが…。
この数日間、あの紫色の煙を吸いたくて吸いたくて、がまんできん。という状態が続いていました。

いろいろと調べますとやっぱりカラダにいいことは一つもない。パッケージにも大きくそんな一文が書かれているじゃないですか。みんな止めたいの止められないのだよ。
「そんなモノをオマエは吸いたいのか。」とアタマの中で天使がパタパタと飛び回っています。

でもどうしても吸いたい。

いったいどうしたのでしょうか。

なにが起きたのでしょうか。

相方に、
「タバコが吸いたいんだけど…」とモジモジとうちあけると
「嗜好品なんだからちょっと吸うぐらいイイんじゃない。」と、もの凄く、愛のカケラもないアッサリとした返事。
確かに嗜好品。「香りを楽しむんだよ、大人のたしなみの一つではないか。」と黒い悪魔がプハーっと紫の煙を吹きかけるのでした。

最近、私のまわりでタバコを吸っている人は、自分で葉っぱとフィルターを紙でまいて吸う「手巻きタバコ」を楽しんでいる人が多くなったように見受けられます。度重なる値上げからコストダウンを考えてコチラに乗り換えているようですが、葉っぱとフィルターと紙の組み合わせや詰め方で自分好みのイロイロなバリエーションで吸えるという特典がついてくるという訳なのです。さほど興味がなかったのでなんかビンボーくさいなー(失礼。)としか思ってなかったのですが、調べてみるとスゲー奥深いじゃんとビックリしたりもするのでした。

でも禁煙歴約20年からいきなり手巻きタバコってのもなー…。
結局、みんなと一緒じゃん…。

というわけで。

「パイプ」はどうなの。昔のアーテイストとかデザイナーとかってパイプをくわえている姿がサマになってたじゃん…と想い出にひたっていると黒い悪魔が
「きっと、そいつをくわえているとスゲー、インスピレーションがわいてくるんだよ。」とプカプカとパイプに赤い炎をともすのでした。そうだ、そこには大人の成熟した時間が流れているに違いない、その豊かさを知ってこそ本物がわかるんだ。
さて、ところでパイプってのはどこで手に入れるんだろうと検索をしてみました。そしてまたイロイロと調べてみると「巻きタバコ」なんてカワイイもんで「パイプ」の世界は奥深すぎる…。なになに、味が染みこむから葉っぱごとにパイプを代えるだとー。確かに気持ちはわかりますが…そりゃー立派すぎる嗜好品ですよパイプは…。

なんで一服するのにこんなに考えているのでしょうか。考えているうちに禁断症状が止まないかなー。と思っていたのですが全然その気配がないホントに困った…。コンビニのレジで「何番がほしいのですが…。」と素直に告白してみるか。んー困った。

それでもしばらく我慢の日々が続いていたのですが…。

某ハンズに材料を買いだしに行くついでに…フラフラと喫煙具売り場に足が向いてしまうのでした。そして、「キセル」になんか一目惚れ。ついに、買ってしまいました。
でも肝心の葉っぱが売っていない…。
なんてこった…。
でも、ある意味、助かった…。

そんでもって、数日後。禁断症状は治まる気配どころか、もう、アタマの中でモクモクと紫の煙が思考能力を奪い去り…。

わざわざ新宿まで行って、キセル用の葉っぱをゲット…。

ダッシュで家に帰り、ついにこっそり…。火をつけてしまった…。

しまった…。

しまっった…。

しまっっったぁ…。

 

2 thoughts on “禁断症状”

  1. いんじゃないのかなセンセー。そんなに後悔しなくとも!
    法治国家における我が国において喫煙を罰しているわけではないのだし。
    毒として摂取するのも一服の清涼剤として摂取するのも、その人次第といいますか。

    パイプは奥深いですよ。
    俺も色々大先輩に学んだ事があります。
    大先輩は凝り性で、とうとうパイプを吸うだけで満足出来ずにパイプ自体を作りだしました。
    しまいにゃアトリエを作ってパイプ工房を作るに至った。
    それからは、当時(昔の話です)日本でたった1人の「パイプデザイナー」として、世界にデビューしてしまったのです。
    まずデッサン、木の選び方から始ります。
    そして試作。そして一晩かけてブランデーを霧吹きしてブレンドした葉を、実際に吸ってみる。吸い心地が悪ければ微修正。あるいはデッサンの段階からやり直し。
    試行錯誤を繰り返し、ようやく一本のパイプが出来上がる。
    その後、彼はアメリカをはじめ各国に招かれたりしながら、パイプアーティストとなってしまいました。
    …..いやー、どこでどう人生が変わるか分りませんな。

    手巻きも奥深いす。
    キセルもやりましたが、これも深いです。
    箱で売られた煙草を吸うのは一番簡単ですが(箱タバコだとつい惰性で吸ってしまいますが)、吸いたくなった時に自分で一本作るってのは、(自分なりに調節する)やはり奥深いです。

    たかが煙草の話を大袈裟に書いたけど、これは嗜好品の話だし嫌煙者にとっては、『単なる毒の話』かも知れないけれど、米にしろ酒にしろ野菜にしろ自分で摂取するものを自分で作るってのは、究極のアートのような気もしてます。
    自分のために絵を描く、自分のために音楽を作る。。。
    そういう次元の話に近いのかなと思ったりします。(嫌煙家の方々は、同じ次元にするなとお怒りになるかも知れませんな、大変申し訳ないのですが。)

    でも喫煙派、嫌煙派っていつから分かれたのだろう。
    勝ち組とか負け組という言葉もいつから出来たのだろう。なんだか阿呆らしいですよね。
    煙草の話だけではない。なんでもそうですが、個人主義のギスギス感は一体いつから始ったのか…..。
    なんでこんな窮屈な世の中に自らしているのだろうか…..と思ったりします。

    ちなみに、KくんとYちゃんと俺の3人は手巻きですが、3人集まったら3人3様で、みんな紙が違っていて、それぞれの作る煙草が全然違います。それぞれがオリジナルブランド。
    人のも旨いが自分のも旨い。

    要は凝り性なんだよなー。人間にみんなそういうところがある。
    とうとうキセルに手を出したようですが、パイプをやって下さい。
    似合うよP先生は。パイプ。

    悪魔

    1. 悪魔さま

      コメントありがとうございます。
      人間は凝り性ですなー。ホント奥深い。
      久々にゆっくりと一服。これも奥深い。

      私も若い頃お世話になっていたデザイナーさんもパイプ愛好家で事務所にいくとなんともいえない香りが漂っていたのを想いだします。映画や歌の世界には必ずタバコのシーンはあったし、男と女の駆引きだって、そのおかげで魅惑を感じていた…。
      世の中はもっとホコリぽかったし、こんな透明で白々した社会じゃなかった…。

      機会があればパイプも手をだしてみよ…。

      P

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